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旅に出よう(海外、その2)「スペイン(トレド)」

 

 

 マドリッドの次に列車で1時間15分ほどの位置にあるトレドを訪れた。中世においてはイスラム教、キリスト教、そしてユダヤ教の3つの宗教が交錯した地である。タホ川に囲まれた旧市街は、町全体が博物館となっていて世界遺産にも登録されている。

 アルバムより

「トレドの駅を出ると50歳くらいのおじさんがとことこと寄ってきて何気なく話しかけてくる。町の説明をした後、結局、彼の土産物屋に連れていかれる。その店は通りからは離れたところなので、観光客の目にもほとんど留まらず中もシーンとしていた。ご主人自ら客を引いてこないと食べていけないみたいだ。」

 基本的にはまだまだこれから旅は続くので、途中でバックパックの中身を増やしたくない。つまり、お土産は最後に買うようにしている。なので、彼の店ではお土産は買っていないと思うのだが、一つだけスペインで購入したものがある。(彼の店かどうかは不明)

 それは皮革製の水筒で、旅の記念に自分のために購入した。帰国後、しばらくは部屋に飾っておいたが、いつの間にか押し入れの中へ。たしか、30歳前後だと思うが、しばらくフリーマーケットに凝ったときがあって「何か売るものはないか?」と押し入れから引っ張り出し、「売れなければ売れないで構わないや」とその水筒を都内で行われたフリーマーケットに持って行った。

 このときは車ではなくバックパックにいろいろと詰めて電車で開催地まで行ったので、移動がとても辛かったのは覚えている。与えられたスペースにシートを敷き、バックパックから荷物を取りだして並べ、自分は持参した折り畳み式のいすに腰を掛けた。

 しばらくすると、例の水筒を手に取る男性がいる。年齢にして60歳は過ぎていたと思う、背が高く細身で、髪の毛は肩にかかるほどの長さだが、頭頂部はかなり薄い。「なんかどこかで見たことがあるような人だな~」と思っていると、分かった。仮面ライダーで「死神博士」役をした俳優の天本英世(あまもとひでよ)さんであった。

 「この水筒もらおうかな」と言ってきた。私は「ありがとうございます。でも、それ使えないと思いますよ」というと「いや、これはまだまだ使える!」というので、確か500円前後くらいで売ったはずである。彼はスペインに堪能で、その著書に「スペイン巡礼」や「スペイン回想」などがある。きっと、自宅にもいくつか同じような水筒があったに違いない。そんな彼も2003年、享年77歳で逝去されている。ご冥福をお祈りします。

 

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