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日記「死ぬのはガンに限る(その3)」

 私たちは、紹介状を手にしてタクシーで公立病院へ向かった。いくら紹介状を書いてもらったからと言っても、予約を入れていたわけではないので、診てもらうまでには2時間以上待たなければならなかった。

 担当の先生の口からは、紹介状を見て、「かなり数値が高いですね!とりあえず血液検査をし、MRIの予約を入れましょう」という言葉が出てきた。私は、てっきり「即入院」と思いこんでいたので、ちょっと予想外の展開に驚いた。

 父親と一緒に実家に戻って、再びMRIの予約を入れた日に病院に向かった。MRIの結果は、その日のうちに分かった。画像を見て、先生はからは「骨への転移が認められます」との説明を受けた。そして、治療方針を聞くと、男性ホルモンを抑えるホルモン療法を行うとのことで、1ヶ月に1度くらいの通院で済むとのことであった。

 私は、素人ながらに、「放射線療法などを行えば、毎日でも通院しなければならないのかな」と思っていただけに、少し肩の荷が下りたような気がした次第である。

 その日は、やはり皮下注射によるホルモン療法を行った。これがなかなか高額で、後期高齢者でも1万円以上の会計となった。

 しかし、この病院の前には薬局があるのだが、総合病院の前とあっていつも混んでいる。40分待ちはざらで、さんざん診察してもらうのにも待たされて、その上、薬をもらうのに40分も待たされたらたまったものではなかった。

 2回ほど「仕方がない」と待ったが、3回目からは自宅の近くの薬局に行ってみた。処方箋を見せると、「これは取り寄せになりますね」とのことだったが、翌日には入るとのことだったので、3回目からはずっとそこの薬局にお世話になっている。

 最初に診てもらってからは、1ヶ月から1ヶ月半くらいの間隔で通院をした。行くと必ず血液検査をし、その結果が出るのに1時間近くかかるので、予約の時間の少なくても1時間前には行った。そして、血液検査を終えると、泌尿器科の受付の前のソファやイスに座って待つのだが、予約を入れていない人もその日突然入ったりするので、診察は「予約時間の1時間過ぎ」というのは常であった。

 幸いなことに、高額な注射は毎回ではなく、2回に1回の割合であった。その注射と内服薬を併用したお陰で、確実に前立腺ガンの指標となるPSA(前立腺特異抗原)という数値の方は確実に下がっていった。

 始めて診てもらった時には「3424」あったものが、「 294 → 149 → 102 → 84」とかなり落ちていった。本人も調子が良くなってきたのか、「あと1ヶ月くらいで治りそうだな!」などと言いだし始めた。

 そして、年が明けてからである。急に背中の痛みを訴え始め、ベットに横になる時間が多くなった。次の診察の時に、そのことを担当の医師に伝えると、「一応、整形外科で診てもらいましょう」ということになった。

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