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バンコク四方山話「No more オカマなのだ!(その4)」

しかし、前回タイを訪問したときは恐ろしい思いをした。借りていたアパート(知っている人のツテで、現地の人用のアパートを1ヶ月7,000くらいで貸してもらった。)の近くのセブンイレブンで買い物をし、レジで精算していたときのことである。
「この前もここで見かけたわよ!」と後ろから声をかけられた。振り向くと、歳は20代半ばくらい、色白でスレンダー、髪の毛を長く伸ばし後ろで結んでいる男性が私のすぐ後ろに並んでいた。
「本当?」
「そうよ。私も買い物に来ていたもの。うそじゃないわ。」
そのセブンイレブンにはたびたび立ち寄っていたので、ありえる話である。「あちゃ、また飲みすぎて記憶をなくしてしまっていたのかな。」などと反省しながら
「そうなんだ。」
「私の名前は▲□※☆で、この近くのショーパブで働いているのよ。よかったら、遊びに来てよ!」との彼の言葉に、「そう言えば、近くに大きなオカマのショーパブがあったな。」と思い出し、まじまじと彼の顔を見た。
「色白だし、顔のラインも悪くない。化粧をすると結構美人になるかもな。」などと思いながら、「OK」などと適当に返事をし、買ったものの勘定を済ませ「バイバイ」と言って店を後にした。
そのセブンイレブンからアパートまでは徒歩で3分程度、その途中で食べ物を扱っている屋台がいくつかあった。そのうちの一つのラーメン屋の屋台に寄って、テイクアウトのラーメンを注文した。
程なく私のレーダーが反応したのである。視線はそちらには向けなかったが、左方向、約5mの地点から、先ほどの彼の電波が出ている。気がつかない振りをして注文したラーメンを手に取り、アパートに向かった。
すると、彼の足音がだんだんと近づいてくるではないか。当然、私の歩く早さもそれに合わせてだんだんと早くなっていった。とても後を振り向いて確認しようなどという余裕はなかった。先ずはアパートまで無事にたどり着くことが先決である。
かといって「ダッシュ」する勇気もなかった。なぜだろう?まさか「熊」にでも追いかけられているわけではないので、「ダッシュ」なんかできません。努めて「平静」を装いたかったのも事実。それでも、残り50mとなったときには、競歩状態であった。
私はズボンのポケットからチェーンの先につけたアパートの門の鍵を取り出し、慌てて扉を開け、施錠をした。すると、彼の姿は目の前にあったのである。
「何、何、いったい何なの!」
「何で逃げるの?」
「別に逃げているわけでは…、だから、何の用なの?」(逃げている以外の何物でもないのだが…。)
「だから…、その…、あの…」
「だから何なの?」
「だから、あなたと朝まで一緒にいたいの!」
うおおおおー、恐れていたことが起きてしまった。最も聞きたくない言葉であった。
「だめ、だめ、だめ、絶対だめだから!」
「なぜよ?」
「なぜよ?」って「一体、オレを何だと思っているのだろう?同類だとも思っているのか?冗談じゃない!あなたのレーダーは感度が悪すぎ。お前は男で、オレも男なのだ!電気でたとえると、お前はプラスで俺もプラス!プラスとプラスがくっつくとスパークして、火傷をしてしまうのだ!」とよっぽど言ってやろうかと思ったが、とにかく、ドアの門をはさんで2人が向かい合っているという状況から一刻も早く逃げ出したかった。
「とにかくダメなものはダメ!」と言って、2階にある自分の部屋へ通じる階段を上った。
彼はタイ語で「●∵※α□β☆▽!!!」と叫んでいたが、一切振り向くことはしなかった。部屋に入りドアを閉め、施錠の状態を3回確認し、手に持っていた荷物を床の上に置いた。そして、キシキシなるベッドに身体を横たえて、安堵のため息をついた。
「なんでこんなことになっちゃうのかな? 彼にアパートの場所は知られてしまったしな~。」
彼がサイドビジネスとして私に声をかけたのか、純粋に気に入ってくれて声をかけてくれたのは定かではないが、そのことがあってからは、しばらくはセブンイレブンでの買物はできなかったし、アパートに向かう道では、私の「全方位型オカマレーダー」の感度を一番高い状態にしたのは言うまでもない。
「世界ウルルン」でカバちゃんがタイに行った番組を見た。彼(?)こそタイに永住するべきである。上記でも記したが、タイではオカマがオカマであることを隠すようなことをしていない。正々堂々と「私はオカマよ!」と主張し、市民権を獲得している。
「バンザイ、オカマ」であり「No more,オカマ」なのだ!

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